UJAMのVIRTUAL(バーチャル)音源、ここのところ人気急上昇中ですね。
お手頃価格で簡単操作、しかもハイクオリティーと見事に三拍子(以上)揃っています。
そんな私も、普段の楽曲制作に大変お世話になっています!
大変美味しいセールも頻繁に実施してくれるので、気軽に導入できるのも魅力ですね。
楽曲制作のクオリティーアップを、低コストで簡単に使えて時短に直結するような音源を探している方は多いでしょう。
実は、そのような方に最もお勧めしたい音源の一つがUJAMの音源達なのです。
なぜなら、DTM講師を10年以上、楽曲クリエイターを10年以上やっている私が「迷わず自分で使う、迷わず生徒さんにお勧めする」音源の一つだからです。
この記事では、UJAMの音源導入を検討している方、使いやすさは?そのクオリティーは?コストパフォーマンスは?という方々に「なるほど、こういう音源なのか!!!」と、ワンストップでご理解いただけることが狙いです。
結論は、「一流のプレイヤーが自宅に来て最高の演奏をしてくれる」UJAMの音源達を使うというもの。
文句ひとつ言わずに皆さんのDTM環境で永遠と演奏してくれるのです!
単なる音源紹介ではなく、UJAMの音源達に一貫している使い方をわかりやすく、私の実践応用テクニック(裏技)も交えてご紹介いたします。
最後までお読みいただければ嬉しいです。
UJAMの音源達のご紹介
ここでは、私が所有するものを中心にそのラインナップを簡単にご紹介いたします。(2022年8月6日時点)
VIRTUAL PIANIST VOGUE
実使用における本音レビュー
「これは、やばい!!!」の一言に尽きます。
最も印象的な点は、どんなコード進行であっても「極めて音楽的」にフレーズを創出してくれるとことです!
わざと転調を多めにしたコード進行を用いても、「なぜか?」破綻することなく、心地よくフレーズを紡ぎだしてくれます。
この点には心底驚愕しました。
私がピアノをこれから何十年と特訓しても、この音源のような演奏ができるようになる気は全くしません!
純粋なピアノ音源としても制作の最終段階まで使用できるクオリティーで、他の音源に差し替えることは前提にされていない仕様だと思います。
音色バリエーションも必要十分押さえており、何より、エフェクトが優秀でシンセ的な使い方もできます。
尚、販売サイトには、、、
「ポップミュージックで使用される数多くの楽器の中でも、プリマドンナとして絶対的な地位を持つグランドピアノ。華やかさや雄大さを楽曲に吹き込んでくれるこの楽器は、とても大事な存在で、とても美しく、同時にとても難しくもあります。
キャラクターを選択するだけで、完璧にエンジニアリングされたピアノサウンドが手元に。スタイルやフレーズと組み合わせれば、ピアノ演奏スキルがなくてもフローを止めずに、まるで最高のピアノを奏でるエンターテイナーが弾いたようなトラックを素早く賢くプロデュースすることができます。」
とありますが、実際に使ってみないとわからないですよね、その魅力って。
TOONTRACK EZ KEYSと比べて
私は、他にTOONTRACK EZ KEYSもお仕事にヘビーユーズしており、拡張のMIDIパックも結構な数を導入しています。
私の主な使い方では、VIRTUAL PIANIST VOGUEもEZ KEYSもどちらも、ピアノ特有のフレーズ作成機としてMIDIジェネレーター的な使い方が圧倒的に多いです。
私は、鍵盤演奏はあまり得意ではありませんので、こういった使い方が極めて有用です。
両音源にはそれぞれメリット、デメリットがあります。
あくまで私の超個人的視点ではありますが、比較表を下記に作成いたしました。
TOONTRACK EZ KEYSも、もの凄く良い点があり裏技もたっぷりとあります。
そちらは別記事にて作成する予定です。
VIRTUAL BASSISTシリーズ
こちらも、極めて優れたベース音源で、頻繁に使用しています。
私は、下記の4点を導入しており、場面やジャンルに応じて使い分けています。
・VIRTUAL BASSIST SLAP
・VIRTUAL BASSIST MELLOW
・VIRTUAL BASSIST ROYAL
・VIRTUAL BASSIST ROWDY
VIRTUAL PIANIST VOGUEと同様に、TOONTRACK EZ BASSが比較対象になるものだと思います。
どちらも大変優れたフレーズ創出機能を有しており、両音源共に大変満足度が高いです。
ただ、両社製品ともに個性が全く異なる点が大変興味深く面白い点です。
私の実際の使い分け場面では、正直、「両方試してよい方を採用!」というのが現実です。
使い分けポイントは、MIDIフレーズを積極的に修正する場合や創出されたフレーズを他の音源で使用する際にはTOONTRACK EZ BASSを使うことが多いです。
一方でVIRTUAL BASSISTはシリーズ分けが明確になっており、それぞれのジャンルに「良い意味で尖っている」ので、ぴったりとハマった際の感動は超最高です!
VIRTUAL BASSIST SLAP
シリーズの中で一番直近に導入した音源です。
私はベースも演奏し、自身の楽曲では自身の手弾き録音をすることも多々あります。
ただ、残念ながらスラップ奏法はまねごと程度にしか出来ず、とてもお仕事で耐えられるテイクは残せません、、、
これまで、スラップ奏法が必要なケースでは、ループ物を何とかこうにか使ってきていました。
しかし、部分転調などがあるとその対応には結構な試練が付きまといます。
そこでTOONTRACK EZ BASSにSLAP音源が登場した時には速攻導入し、今でもガシガシ使っています。
そこに新たに登場したUJAMのVIRTUAL BASSIST SLAP、これも迷わず発売初日に即導入しました。
本記事ではUJAMがテーマですのでVIRTUAL BASSIST SLAPを使用した記事作成となります。
TOONTRACK EZ BASSのSLAP側面についても、別途、特化した記事を作成したいですね。
実使用における本音レビュー
「快感!!!」の一言に尽きます。
コード指定のみ行い、プリセットの進むボタンを押すだけで、次から次へと美味しいフレーズが飛び出してきます!
やめられません、、、
もう、たまりません。
フレーズ検討での一つのポイントは、気に入った「音色・出音」が登場したら、後は、フレーズ部分のみの上下ボタンで捜索することをお勧めします。
せっかく良いフレーズであっても、音色が同時に変わってしまうと印象が全く異なり、スルーしてしまうことがあるためです。
VIRTUAL BASSIST MELLOW
アップライトベースの音源です。
はっきり言って、私はこんなの「永遠に演奏できません」、、、という音源です。
このテイストが必要な楽曲でも、以前はループ物をどうにかこうにかしてやり過ごしていました。
しかし、この音源の導入によって、「一流のウッドベーシストが我が家にノーギャラで来てくれた」という状況に様変わりしました!
実使用における本音レビュー
「たまりません!!!」の一言に尽きます。
いい加減、語彙力が無く、恐縮です、、、
こちらも、SLAP同様にコード指定のみ行い、プリセットの進むボタンを押すだけで、次から次へと美味しいフレーズが飛び出してきます!
音源としての実力もかなりのもので、相当に使える「リアル」な音色です。
様々なフレーズをプレビューしてみますね。
VIRTUAL BASSIST ROYAL
シリーズの中では、オールラウンドなベース音源という位置付けですね。
安定のネタの宝庫といったところでしょうか。
前述のとおり、私自身、ベースを演奏してレコーディングを行うことが多々あります。
この音源(ROYAL)が得意とするカテゴリーでは自分で弾いてしまうことが多いのですが、どうしても私の手癖フレーズが連発してしまうことがあります。
このような時には、VIRTUAL BASSIST ROYALの出番です。
実使用における本音レビュー
「助かるわ~!!!」の一言に尽きます。
自身の手癖に対する内部葛藤から解放された安堵感。
何度も助けて頂いております。
また、フレーズのヒントを頂戴することも度々です。
例えば、Aメロとサビは自身の手弾きで納得のレコーディングが出来たとして、Bメロのフレーズがどうしてもしっくりこない時、、、ありますよね。
こういう時にコードを当てるだけで、VIRTUAL BASSIST ROYALが提示してくれるフレーズの中からヒントを頂戴します。
それを手弾きして録音して「ベーステイク完成!!!」となるわけです。
こちらも、様々なフレーズをプレビューしてみますね。
よりリアルな音作り裏技
ベース音源としては十分合格点なのですが、私の場合は、全体のミックス段階になったらどうしても音作りに拘ってしまいます。
そこでのおすすめTipsがこちら。
VIRTUAL BASSIST ROYALのAmpセクションを「Direct」を選びます。
こうすることで、ベースから直の音をゲットできます。(いわゆるDIからの音)
この後ろに、プラグインエフェクトであるアンプシミュレーターをインサートします。
この技、超おすすめです!
ここでは、「Plugin Alliance社 Ampeg SVT-VR Classic」をインサートします。
こいつはよく無償配布がされてたりしますので、皆さん、その時は絶対にゲットしてくことをお勧めします!
VIRTUAL BASSIST ROYALのAmpセクションでの音と、アンプシミュレーターとの比較をお聞きください。
VIRTUAL BASSIST ROWDY
これはロックやメタル系でのベースに適した音源です。
創出されるフレーズもまさしく「それ系」のものです。
私のお仕事上における頻度は、他の三機種(SLAP・MELLOW・ROWDY)よりは少ないです。
その理由は、自分で演奏してレコーディングすることが多いジャンルであるためです。
このプラグインが該当するジャンルでは、ディストーションばりばりのエレキギターを私自身が手弾きにてレコーディングしています。
よって、そのギターとのグルーブやフレージングとの相性などの面から、ベースも自分で弾くことになるんですよね。
でも、DTMerの皆さんで、ハードロック・メタル系のベースを自分で弾く人はそれほど多くは無いでしょう。
この手のジャンルの楽曲をサクッと作成したい方には、やはり、この音源は「おすすめ!」です。
ポップスは得意だが、ハードロックは「作りたいけど苦手」という生徒さんの声をよく聞きます。
是非とも、DTMerの皆さん、積極的にハードな楽曲制作にもチャレンジしてくださいね。
実使用における本音レビュー
「ロックしようぜ~!!!」の一言に尽きます。
私の10年以上のDTM講師としての視点から、生徒さんからの「ロックぽい曲を作りたいんです」という相談への第一回答になり得る音源です。
VIRTUAL GUITARISTのHEAVYやIRONと組み合わせたら、速攻でハードなかっこいい楽曲が作成できます。
コスパが良いUJAMの音源はお勧めしやすい点でも助かっています。
プリセットはこんな感じ。
VIRTUAL GUITARISTシリーズ
こちらのギターシリーズは、私自身がギター講師を15年以上していることからも、自分で演奏して録音することがほとんどですので、あまり出番はありません。
でも、ギターを弾かないDTMerの皆さんはものすごく大勢いらっしゃいます。
私のDTMの生徒さんでも、DAW付属の音源だけで取り組むギターフレーズ創作は「完全に鬼門」となっている状況を散見します。
VIRTUAL GUITARISTシリーズはVIRTUAL BASSISTシリーズとの組み合わせによって、ロックな曲を作りたいDTMerの皆さんの強い創作エンジンになります!
実使用における本音レビュー
「楽させていただいております!!!」の一言に尽きます。
私は、VIRTUAL GUITARIST SILKとVIRTUAL GUITARIST IRONを所有しています。
実は正直に言うと、VIRTUAL GUITARIST SILKは比較的登場頻度が高いです。
私の所持するナイロン弦のギター録音は、マイクを2~3本立てて、プリアンプの設定をして、PCやエアコンのファンの音量を気にして、、、と、エレキと比べて中々に面倒なんです。
ナイロン弦のギターが主役でないケースでは、実は、VIRTUAL GUITARIST SILKはかなり優秀なんです!
VIRTUAL BASSIST MELLOWとの相性が良く、使うことが多い音源です。
折角なのでこの二つを使用したサンプルをサクッと作ってみました。
SYMPHONIC ELEMENTS STRIIIINGS
こちらはオーケストラ音源で、その存在感と使いやすさから、かなり高頻度に使用しています。
こちらは、一つの曲のプロジェクト内に複数立ち上げて使うケースが多く、その解説を含めて別記事にてご紹介いたします。
BEATMAKER DOPE 2
ヒップホップ系のリズム創作に大変役立つ音源で、厳選されたパラメータで簡単に「狙った通り&味のあるリズム」が一瞬で創作できます。
UJAMのVIRTUAL音源シリーズの共通の使い方
この記事にてご紹介した、UJAMのVIRTUAL音源シリーズは、その操作体系が基本的に「全て共通」というところに大いに価値があります。
その共通の使い方をご紹介いたします。
例として、VIRTUAL BASSIST SLAPにてご説明いたします。
Cubaseのコードトラックにお気に入りのコードを入力します。
コードトラックからコードをVIRTUAL BASSIST SLAPのトラックにドラッグ&ドロップします。
ノート全体を対象とした操作などで一つのイベントにした方が勝手が楽なためです。
小節ごとのコードを選んで、「MIDIパートのバウンス」を実施します。
VIRTUAL音源シリーズは、「C3」以上のノート(コード)を元にして、「C0~B2」で奏法を指定します。
そのため、C3以下にコードノードが入っていると、奏法の指定と間違われて、意図しない結果になります。
ここがVIRTUAL音源シリーズの使い方における「一番のキモ」となります!
VIRTUAL音源シリーズで最も楽しい時間です。
プリセットを上下ボタンで次々にチェックしていきます。
奏法は各プリセット特有のものが「C2~B2」に入っており、右に行くほど複雑なフレーズになっていきます。
私は、プリセット選びの時には「F2」か「G2」あたりでチェックしていきます。
シンプル過ぎず複雑すぎずという辺りでしょうか。
プリセットからお気に入りのものが見つかれば、奏法をノートとして入力しておきます。
「C2~B2」の範囲がプリセット固有の双方で、その中で黒鍵がいわゆる「おかずフレーズ」となっています。
よって、基本フレーズを白鍵ノート、おかずフレーズを黒鍵ノートとして入力します。
UJAM音源縛りで簡単にデモ作成
ここまでの記事でUJAMの「私の所有する」各製品の魅力や特徴、使い方をお伝えしてきました。
折角なので、UJAM音源縛りで8小節ループ物を簡単に作成してみました。
使用した音源は以下の4つです。
・VIRTUAL PIANIST VOGUE サウンドハウス
・VIRTUAL BASSIST MELLOW サウンドハウス
・VIRTUAL GUITARIST SILK サウンドハウス
・SYMPHONIC ELEMENTS STRIIIINGS サウンドハウス
・BEATMAKER DOPE 2 サウンドハウス
お時間ございましたらご覧くださいませ。
最後に
今回、UJAMのVIRTUAL音源シリーズを、私の所有するもの限定ではありますが、簡単に特徴や魅力をご紹介しました。
シンセサイザー音源も次々と欲しいものが登場し、私もついつい購入してしまいます。
魅力的な製品が怒涛の如く登場するので、ついついと、、、
そのよう中、今回ご紹介した「バーチャル音源」「フレーズ生成」を搭載した製品群にもっと目を向けたいところです。
本当の生演奏に勝るものは無いかもしれませんが、昨今のクオリティーには目を見張るものがあります。
実際に、私もいちギタープレイヤーとして、少々脅威に感じる場面も増えてきています。
DTMerの皆さんにも楽器演奏の楽しさを知って頂きたいという強い思いと同時に、その時間があれば良質なバーチャル音源を「使いこなす」ことに時間を費やした方が幸せ、、、だとも思います。
生楽器系音源と一緒に「一流のプレイヤーをコスパ良く雇う!」という視点を持つと、楽曲制作の幅が一気に広がることもこれまた事実!
最新の優れたソフトを上手に取り入れて、充実したDTMライフを楽しんでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!