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Cubase12「オーディオからMIDIコードへ」を検証

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目次

はじめに

Cubase12の新機能の中で、個人的に最も興味を持っていた
「オーディオからMIDIコード」の新機能を、
やっと軽く検証する時間が取れました。
MIDIコード抽出から軽く楽曲アレンジまでを記します。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。

コード検出作業の実際

元のオーディオ素材

まず、元となるオーディオ素材として、
以前のアレンジのお仕事で使用したアコースティックギターを用いてみます。
アコギはYamaのA3Rで、
元々搭載されているピエゾピックアップが右チャンネル、
後から搭載したL.R.Baggs M80 Soundhole Pickupが左チャネルです。

それがこれ。

元オーディオ素材アコギ

難しいコードは無くシンプルなものです。
ただ、食って入っている(裏拍で前のめり)タイミングが数か所あります。
さて、これをMIDIコードに変換してみます!

ちなみに、エレキもプラスしたオーディオはこちら。

アコギ+エレキ

MIDIコードに変換

まずはトラックを追加にて「コードトラックを追加」します。
下図の一番上のトラック。

アコギのピエゾピックアップトラックを、
コードトラックへドラッグ&ドロップします。
小心者なので若干躊躇しました、、、、

アコギからコードトラックへドラッグ&ドロップ
コードが検出され作成されました!

数秒の解析(進行バーが数秒)で、
さくっとコードトラックにコードが作成されました!
拍子抜けするくらいあっさりと。
で、コードの検出精度は、
今回のケースでは一部のセブンスが含まれなかった以外はほぼ完ぺき!

コードのタイミングを合わせる

ただし、コードのタイミングが若干ずれています。
これは、元のオーディオトラックのギターのタイミングを検出しているからと思われます。
コードトラックのコードを全部選択して、
16分でクオンタイズをかけます。
コードトラックのコード位置にもクオンタイズ機能が有効なんです。
でも、完全に合わない箇所は、
ギターの波形を見て移動させます。
この時、スナップをオン、単位をクオンタイズ値にしておくと、
快適に調整が可能です。

コードの位置調整

コードの音出しチェック

コードトラックのモニタリングをオンにし、
EZ Keysを仮の音源として合わせて聞いてみます。

コードチェック

うん、ばっちり!

コードトラックのコードを活用

コードトラックからMIDIトラックへ

「MIDIトラックを追加」して作成します。
そこに、コードトラックからコードを全部選択し、
一気にMIDIトラックにドラッグ&ドロップです。

コードトラックからMIDIトラックへ

しっかりとMIDIデータとして白玉コードが作成されました。
私はいつもこれを、
「MIDIパートのバウンス」にて一塊にします。

EZ Bassにてベースを入れてみる。

せっかくなので、ベースも入れてみます。
コードトラックの有効活用例として、
私がよくやる手法を用います。

MIDIトラックにあるコードのMIDIデータを
EZ Bassの下部にドラッグ&ドロップ。

MIDIデータを投入!

しかし、EZ Bassに表示される一部のコードが
コードトラックと異なるところがあります。
ここをEZ Bass上で修正します。

そして、Replace MIDIボタンにて好みのベースラインを選んでいきます。
この作業は本当に楽しい!
で、選んだのがこちらのもの。

これを選択。

聞いてみましょう。

AG+EG+Bass

いい感じ!
※EZ Bassの便利な使い方は山ほどあり、別途記事を作成したいです。

EZ Keysにてピアノを入れる

こちらも、よくお世話になている音源です。
MIDIジェネレータとしてかなり秀逸です。

先程作成したMIDIトラックにあるMIDIデータを
EZ-Keysの下部にドラック&ドロップ。
そして、USE BROWSER MIDIボタンを押して
好みのピアノフレーズを選択します。

このフレーズが良いかな。

で、その結果がこちら。

AG+EG+Bass+Piano

グルーブののずれはありますが、
取り急ぎの検証用のデモ作成としてはこれでOKとしましょう。

リズムパターンを投入

最後にリズムパターンを投入します。
今回は、Loopcloudから適当に選びました。
ほんと、お世話になってます!

リズム選択を加工

一応完成

リズムを入れてみた一応の完成がこちら。

AG+EG+Bass+Piano+Dr

今回は機能検証目的なのでMix作業は一切していません。(すみません、、、)
また、全体のグルーブを合わせたかったのですが、
それはまた別記事にてやり方をご紹介したいです。
今回は、とりあえず、ここまで、、、ということでお許しください。汗

全体を通して

今回、Cubase12の個人的目玉機能としていた、
「オーディオからMIDIコードへ変換」を試してみました。
全体の流れを今一度整理。

STEP
元素材を用意

今回はアコースティックギターを素材としました。

STEP
コードトラックにドラッグ&ドロップ

ほんと、ぽとって落とすだけで、MIDIコードが完成。

STEP
コードトラック上の位置合わせ

コード自体はほぼ正確に分析されてました。
タイミング合わせはクオンタイズと手動をうまく組み合わせて。

STEP
コードトラックのコードからMIDIトラックへ展開

コードトラック上のコードをMIDIトラックに
ドラッグドロップするだけで簡単。

STEP
MIDIトラックのコードデータの活用

EZ-BassやEZ Keysの超便利機能を活用し
フレーズ作成。

STEP
リズムはお好みで

今回はLoopcloudからネタを引っ張りましたが
ドラム音源で好みのパターンを組むのも、
これまた楽し、、、、ですね。

単なるアコースティックギターのストローク弾きから
簡単にソフト音源を活用することが出来ました。
今回は一切鍵盤は触っていません。


他にも活用の仕方は無限大だと感じました。
例えばピアノ弾き語りアーティストからのアレンジ依頼で、
ピアノの生音からコードを作成し、
ストリングスやシンセを追加するなど、
お仕事にも十分活用できそうです。
弾き語りの場合はリズムからテンポトラックを作成すれば
グルーブを活かしたアレンジがコードとセットで簡単に。

あと、個人的には、
学生時代に作成した楽曲の復活&アレンジに使いたいです。
コード進行はとっくの昔に忘れてしまってますが、
この機能を利用すれば一撃です。
そこに、最新のソフト音源や機能を使ってアレンジ、、、
にやけが止まりません。

皆さんも、是非とも、Cubase12で徹底的に遊び倒してください。

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